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2020年より始動した“はさがけ”をシンボルに新潟県新発田市より発信するこだわり農業

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先代 仙次郎、2年目を振り返る

2022/9/2

3年目の稲刈りを前に振り返る、仙次郎2年目




1年前と大きく変わったのは、地元(新発田)では、
仙次郎のはさがけを知っている人が増えてきて、有名になってきた。

知恵は出すけど労働は提供しねえって言ってあったから、
知らないふりしてたら大変じゃなかったんだろうけど、
どんどん大掛かりな事になってきたから、だんだんそうもいかなくなってきて。
じっとしていられねえなあ。
仕事の細かいことをあれこれ気にしないといけなくなった。

▲二代目の作業に知恵を貸してくれる先代



はさがけだってあんな、たくさん作ると思わなかった。

俺、はさに使う竹切りすぎて、手の骨が欠けたから。(笑)
手があんまりにも痛くて医者行ってレントゲン撮ったら
「骨欠けてますよ。」って言われたよ。

原因なんて、竹切った以外に考えられないもん。





一番大変だったのは脱穀だな。

天気と相談して、やらなければいけない作業なのと、
2代目達メンバーの人手が増える週末だけでは間に合わない量だったから、
平日にも集まれるメンバーと一緒に進めていった。

高校時代手伝いしたような仕事を今になってやるのはやはり大変だった。
身体は年取ってるから、高校時代の様な体力ではないし。

「あんないっぱい作るのを止めればよかった。
止めても二代目達がきかなかったけど、無理してでも止めれば良かった。」
っていうのが一番の反省かな。

作る量が増えるとこんなに大変なんだってことを、(二代目達が)去年で良く理解したんじゃないかな。


<月岡温泉街の入口に建てた20台のはさがけ>



楽しかったこと?

そんなもの何があるんだ?明日までに考えとくわ。
でもそうやって身体を動かしてるから、ボケてないかもなあ。
そう考えれば良いこともあるな。(笑)


食味については、まだまだ知らない事が多くて、俺もまだまだ勉強しないとって気が付いた。
たんぱく、脂質などのバランスが一定なら良いと思ってたけど、
品評会に出すようなお米はもっと考えないといけない。

どの田んぼでしっかり作るか考えないとな。


農薬不使用は反対。割に合わないから。
若い人たちにはきっと需要があるけど、労力と値段との割があわないから大変だよ。

それでも二代目達はやりたいって言ってるから、それは見守るだけにするわ。


▲二代目のミニチュアはさがけ作業を見守る先代



4、5年後には引退するから、二代目達はそれまでに
全部自分達で出来るように勉強して頑張ってもらわないと。 俺はさすがに体力が続かないから。

引退宣言は前からしてるけど、まだ「いいよ。」って言われてないけどね。